”英語をマスターする”という妄想と、学習時間について - できる!英語学習 究極のヒント

できる!英語学習 究極のヒント

 日本で独学でバイリンガルになった著者が、自身の豊富な経験を元に、英語学習に役立つヒントをシェアしています
スポンサードリンク


ソーシャル



公式フェイスブック交流ページ

著者紹介


川合 亮平 Ryohei Kawai
ロンドン・東京在住の
フリーランサー。
国際ジャーナリスト、通訳者
メディアコーディネーターとして、雑誌、書籍、テレビ・ラジオ
メディアで精力的に活動中。

大阪弁とイギリス英語の
バイリンガル。

インタビュアーとしては、
ハリウッド映画「ホビット」主演、BBCドラマ「シャーロック」
のワトソン役では英国アカデミー賞を受賞した
マーティン・フリーマンをはじめ、全英アルバムチャート1位を
獲得したエド・シーラン、アークティック・モンキーズ、
キャサリン・ジェンキンスなど、UK出身のミュージシャン・俳優
への英語インタビューを多数手がけている。
ロンドン五輪の現地取材も慣行。

高校時代の英語の成績は、
学年480人中478位の
落ちこぼれながら、
20歳から国内英語独習を
本格的に開始し、
現在の英語力に至る。

著書は、
『イギリス英語を聞く
The Red Book』
(コスモピア株式会社)
など。そのほか、月刊誌
『The English Journal』
(アルク)や季刊誌
『AERA English』
(朝日新聞社出版)
への寄稿も多数。
ブログ:ameblo.jp/ryohei-kawai-blog
ツイッター:@ryoheikawai

”英語をマスターする”という妄想と、学習時間について

スポンサードリンク

英語講師のプロフィールなどで、”英語の達人”、

”英語をマスターする”という日本語表現をよく見かけます。

又、英会話本などでも、”英語の達人になれる本”、

”○○だけで、英語をマスターできる本”、などという文句がよく見受けられます。

 

このような表現を見るたびにぼくは違和感を覚えます。

少し考えていただきたいのですが、言語というのはそもそも”マスター”できるものでしょうか?

どの程度の言語能力をもって”達人”と言えるのでしょうか?

 

ぼくたちは普段日本語を普通に読み、書き、話し、聞いています。

ということは、ぼくたちは日本語の達人でしょうか?日本語をマスターしたといえるでしょうか?

いえる、という人もいるかもしれませんが、少なくともぼくは、

言語には、客観的に判断できる、いわゆる「あがり(言い換えれば、マスター、達人)」はないと思っています。
(自分でここまで、という風に決めればそれはそれでいいことだと思いますが。)

 

そこを理解していただければ、そのような宣伝文句が使われている、

英語学習商品自体の信ぴょう性が疑わしいと思いませんか?

 

センセーショナルな宣伝フレーズで学習者の学習意欲を盛り立てる、という意図は必ずしも否定しませんが、

その”マスター”という妄想、蜃気楼が、学習者を迷わせているという事実があるのは確かだと思います。

 

つまり、ハナから実態のないモノに学習者を向かわしているので、純な学習者は路頭に迷うしかなくなります。

マスター・オア・ナッシングということは、極端な話、途中で挫折するしか道はない、ということです。

 

そんな迷える英語学習者、英語学習予備軍を1人でも減らすために、ぼくが声を大にして言いたいのは、

”英語はマスターできない”という事実です。

 

日本語はマスターできない、が事実であるのと同じ意味においてです。

マスター・オア・ナッシングではなく、言語を学ぶという事は、グレイの部分をじっくりじっくり前進していく、
ということだと思うんです。

そこを強調したいです。
それは、超地味な作業です。しかし、それ以外に道はありません。
華々しい”あがり”はどこにもありません。皆一緒。言語の階段を少しずつ上がっていくんです。

その事実を、これから英語学習を始めようという人にもっともっと知ってほしい。

マスターがないと知ることで、学習挫折者が減るのは間違いないと思っています。

そもそも、それなら学習を始めない、という人もいるでしょうから。
そんな人は、もっと他の事に時間を有効に使えるというものです。
いかがでしょうか?
この事実を知っていただいたうえで、まとめの解決策を2つ。

1.自分なりの「あがり」を決める。

ここまでできたならOK、と自分で決めることです。

別に英語ネイティブスピーカーのごとく話せなくても、例えば英語を使って仕事が回っているなら
それは100%OKではないでしょうか。

そこを見極めるというのは、妥協ではなく、賢明さだと思います。

2.時間を知って努力する。

コツコツが大切、とはいえ人情、上達までの目安となる具体的な学習時間を知りたい。

ある程度英語が話せるようになるまでの学習時間を知りたい、という気持ちもとてもよくわかります。

そんな方へ。

まず、累計学習時間的には、少なくとも1000時間は必要です。

又、あなたが思う、いわゆる「英語が話せる人」は、平均して3000時間くらいは、集中して学習しているはずです。

ですので、
フルタイムで働きながら、又は学生をしながら、国内で英語学習を進める場合、

ある程度の英語力という成果を手に入れるのには、

少なくとも3年。確実なのは10年、見ておくのが間違えのない目測だと思います。

いかがでしょうか?
マスターはありません、しかし、英語学習に掛けた努力、時間は絶対裏切りません。
その分必ず前進しています。

一歩一歩です。
学習を地道に(できれば工夫しながら楽しく)続けるということにおいては、

昨日英語学習を始めた中学生も、華々しく活躍する同時通訳者も同じなんです。

スポンサードリンク